13の理由(シーズン1)

Netflixで配信中のテレビシリーズ「13の理由(シーズン1)」をネタバレなしで紹介しています。

ストーリーライン

自殺した高校生、ハンナ・ベイカーが残した7本のカセットテープ。彼女の自殺に影響を与えた人々との関係が、録音された彼女の肉声により赤裸々に語られる。いじめ、孤独、不安、恋愛、暴力、酒、ドラッグ、銃、家族、レイプ、セクシャリティなど、若者の抱える悩みが生々しく描かれる。

クレイ・ジェンセンは地味な高校生。自宅に届いたカセットテープには、自殺したハンナ・ベイカーの声が録音されており、全部聞き終えたら次の人に回すように指示されていた。

映画館のアルバイト仲間であり、お互いを意識していたクレイとハンナ。死んだはずのハンナの幻影を見つつ、カセットテープを躊躇しながら聴いていくと、周囲の高校生たちとハンナの間に起こった事実が次々と明らかになっていく。

一方、ハンナに名指しされた高校生たちは、カセットテープの存在と、暴露された自分の秘密と負い目を隠そうとする。

トレーラー

キャスト

クレイ・ジェンセン

Dylan Minnette(ディラン・ミネット)

作品全体の主人公であり、カセットテープ6本目A面の主人公。

穏やかな性格で正義感があり、地味で恋愛に奥手な高校生。

ハンナとは映画館のアルバイト仲間であり、強く思いを寄せている。

ヘルメットを被って自転車に乗っていたことから、ハンナからは「ヘルメット君」と呼ばれていた。

パーティーの夜、あることがきっかけで自信を失い、ハンナとの仲に溝が生まれる。

※ 額の傷が現在(ハンナの死後)であることの目印

ハンナ・ベイカー

Katherine Langford(キャサリン・ラングフォード)

死の直前に「13の理由」をカセットテープに録音する。

転校してきて友達は少ない、ごく一般的な高校生。

校内で事実と異なる噂が流れたことから、周囲の好奇の目がエスカレートしていく。

悩みが尽きない。

トニー・パディーラ

Christian Navarro(クリスチャン・ナヴァッロ)

クレイの親友であり、ウォークマンを貸す。

大人びた落ち着きがあり、クレイに度々アドバイスする。

カセットテープに名前は出てこないが、秘密を抱えている。

ハンナとの面識は?

ジャスティン・フォーリー

Brandon Flynn(ブランドン・フリン)

カセットテープ1本目A面と5本目A面の主人公。

バスケットボール部に所属するプレイボーイ。

ハンナと一時期付き合っていたが、その後ジェシカと付き合うようになる。

ハンナと夜の公園でデートした際のある行為により、その後ハンナが尻軽であるとの噂が広まる。

パーティーの夜、ジェシカの身に起こったことを知っていながら止められなかった。

ドラッグ中毒の母親は家にドラッグ密売人の彼氏を連れ込み、荒れた貧しい家庭で育つ。

ジェシカ・デイヴィス

Alisha Boe(アリーシャ・ボー)

カセットテープ1本目B面の主人公。

チアリーダー所属。言いたいことははっきり言う性格。

ハンナと同時期に転校してきて仲良くなるが、あることがきっかけでハンナと喧嘩し殴り、その後は微妙な関係となる。

ジャスティンと付き合うことになる。

酒癖が悪く、それが自分の身に起こるある事件のきっかけとなり、精神的に不安定な状態となる。

ハンナのカセットテープは事実と違うと主張する。

アレックス・スタンダール

Miles Heizer(マイルズ・ハイザー)

カセットテープ2本目A面の主人公。

転校生で父親は警察官。奇抜な髪の色。

当初はハンナやジェシカと仲が良かったが、ブライスたちとつるむようになる。

ハンナが死んだのは自分のせいだと自暴自棄となっている。

タイラー・ダウン

Devin Druid(デヴィン・ドルイド)

カセットテープ2本目B面の主人公。

写真部のカメラマン。

ハンナのプライベートな写真を撮影して広めた。

周囲から好かれていない。

コートニー・クリムゼン

Michele Selene Ang(ミシェル・セレン・アン)

カセットテープ3本目A面の主人公。

生徒会に所属。両親がゲイである。

ハンナの家に泊まった夜に起こったある秘密が周囲に暴かれそうになり、ハンナを裏切って自分の身を守りとおす。

マーカス・コール

Steven Silver(スティーブン・シルバー)

カセットテープ3本目B面の主人公。

生徒会長の優等生。先生方からの評判を気にしすぎる。

バレンタインデーの夜、ダイナーで待たせていたハンナにある行為をして拒絶され、逆上する。

ザック・デンプシー

Ross Butler(ロス・バトラー)

カセットテープ4本目A面の主人公。

バスケットボール部所属のスター選手。優しい性格。

ハンナにある思いを伝えた際、突き放されたことをきっかけに、姑息なことをする。

カセットテープの内容は事実ではないと主張する。

ライアン・シェーバー

Tommy Dorfman(トミー・ドーフマン)

カセットテープ4本目B面の主人公。

新聞部に所属し、詩を書く。ゲイ。うぬぼれている。

詩の集会でハンナと親しくなり、詩の書き方を教えるが、ハンナを裏切る身勝手な行為をする。

シェリ・ホランド

Ajiona Alexus(エイジオナ・アレクサス)

カセットテープ5本目B面の主人公。

チアリーダー所属。

パーティーの夜、ハンナを連れて車で帰る際、ある事件のきっかけを作る。

ハンナの死後、クレイに接近する。

ブライス・ウォーカー

Justin Prentice(ジャスティン・プレンティス)

カセットテープ6本目B面の主人公。

アメリカンフットボール部に所属し、高校の王様的存在。親は金持ち。

様々な悪事を行うが、悪びれる様子がないというか、悪い行為をしているという自覚がない。

ケビン・ポーター

Derek Luke(デレク・ルーク)

カセットテープ7本目A面の主人公。

高校でカウンセラーを担当。

ハンナから深刻な相談を受けていたが、その思いに応えることができなかった。

スカイ・ミラー

Sosie Bacon(ソジー・ベーコン)

カフェでアルバイトをしている。

ピアスやタトゥーを至る所に入れている。

一匹狼。

ジェフ・アトキンス

Brandon Larracuente(ブランドン・ララキュエンテ)

野球部所属。

クレイに勉強を教えてもらっている。

奥手なクレイのために、何度もハンナとくっつけようとチャンスを作る。

パーティーの夜、ある事件に巻き込まれる。

モンゴメリー・デラクルス

Timothy Granaderos(ティモシー・グラナデロス)

野球部所属。

暴力的であり、アレックスをボコボコに殴る。

キャット

Giorgia Whigham(ジョルジア・ウィッガム)

ハンナの親友。過去にジャスティンと付き合っていた。

親の仕事の都合で新学期前に引っ越す。

レイニー・ジェンセン

Amy Hargreaves(エイミー・ハーグリーブス)

クレイの母親。弁護士。

クレイを過保護に扱っており、干渉しすぎる面があるが、家族の会話の場を大切にしている。

マット・ジェンセン

Josh Hamilton(ジョッシュ・ハミルトン)

クレイの父親。文筆家?

クレイに気軽に接して成長を見守っているようである。

オリヴィア・ベイカー

Kate Walsh(ケイト・ウォルシュ)

ハンナの母親。

ハンナの死後、悲しみに暮れつつも、学校を相手に民事訴訟を起こす準備をしている。

アンディ・ベイカー

Brian d’Arcy James(ブライアン・ダーシー・ジェームズ)

ハンナの父親。ドラッグストアを経営している。

大手ドラッグストアチェーンが近くにあることから、経営状態が悪い。

民事訴訟には乗り気ではない。

レビュー

Netflixオリジナル作品を結構観ていますが、その中でもトップクラスに素晴らしい作品です。Netflixの代表作といえるでしょう。たくさんの方に観てもらいたい作品です。

ハンナがカセットテープに残した出来事は事実なのか、または嘘なのか、なぜ自殺したのか。暴かれる事実もあれば、逆に深まる謎もあります。

ミステリーに着目する視点。社会問題に着目する視点。登場人物それぞれの境遇に想いを馳せる視点等々、いろんな見方のできる作品です。

私の場合、過去の回想とハンナの死の影響が色濃く残る現在が交差してストーリーが進行するため、死んだハンナが現在も生きているような感覚になり、一方で度々死んだことを再認識させられて喪失感のようなものを感じました。彼女を忘れることができないクレイと同じ感覚を追体験したのかもしれません。

私は作品のような悩みを現在抱えておらず、幸か不幸か作中で描かれたような問題に関わる環境にもいないため、この作品をエンターテイメント作品として楽しめましたが、問題の渦中にいる人にとっては、そうではないかもしれません。

この作品で描かれる若者たちの抱える問題について、身に覚えのある場面があったという人は多いのではないでしょうか。

表沙汰になりにくい問題を真っ向から描くことにより、問題について話し合うきっかけとなってほしいという制作陣の意図があるようです。日本ではなじみの薄いと思われる問題も描かれていますが、もしかしたら、私が知らないだけで、日本の高校や大学でも日常的に起こっていて、それに苦しむ若者がいるかもしれません。

各エピソードの最初と最後に、同じような問題を抱えている人の鑑賞に対する注意喚起があります。作中で語られた「バタフライ効果」を実際に抑制する目的もあるのでしょうし、良い意味で内容の重さをアピールする演出の一部になっているように感じました。

魅力に溢れる本作ですが、最も魅力的なのは、個性がみんな際立っている点です。日本では無名の10代後半から20代前半のキャストたちのSNSは、数百万人のフォロワーを獲得しており、本作に出演したことにより世界中で人気者となったようです。

なお、Netflixでは、「13の理由:現代が抱える社会の闇を考える」という番組も配信されています。これはネタバレを含む番組なので、シーズンを観終わった後に観た方がよいでしょう。キャストや制作陣が、社会問題をどのように捉え、どのように演じたか等についてトークする内容であり、問題の取材や統計、各分野の専門家のアドバイス等を作品作りに活かしたことがうかがえます。

ブライス役のジャスティン・プレンティスは、悪役であることを理解して出演を決めたそうで、作品が配信された当初、SNSに無垢な幼少時代の写真をアップしたそうです。嫌わないでください(笑)

2018年5月にシーズン2がNetflixで配信されました。シーズン1を観ていないと面白さは激減するので、必ずシーズン1を観てから次のシーズンに進みましょう。内容を忘れた人も観直し必須です!

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